ユーティリティの石噛み傷の磨き方

クラブのメンテナンス

こんにちは元ゴルフショップ店員です。
この記事は8年間のゴルフショップの経験をもとにゴルフクラブの磨き方ということでを整理しましたので公開しています。

ゴルフクラブを買って練習したりラウンド行ったりするのは誰もがするなか、なかなかゴルフクラブを磨いたりメンテタンスすることは少ないのではないでしょうか。練習やラウンドのあとはゴルフクラブを磨かないと汚れが付いたままになりサビや破損の原因になります。クラブが傷んでいると次に買い替える時の下取りが大きく下がってしまいます。

そこで今回はゴルフクラブの石噛み傷の磨き方を紹介します。

この記事が皆さんのゴルフクラブの買い替え促進になれば幸いです。

ユーティリティのフェースはボールを全く磨かずに売ってると火花の散ったような傷がつきやすいですが、
どうしたらいいかわからなくてそのまま使ってる人も多いです。
今日はドライバーのフェースについた傷を目立たなくする方法について解説します。

ポイント

  • ソール
  • フェース
  • クラウン
  • バックフェース
  • シャフト

ソール

長く使うとソールの塗装が剥げてミラーにも擦り傷が入ります。
全体的に使用感があっても、ミラー部分中心に磨くことで綺麗な状態を保つことができます。

フェース

砂がついたまま打つとフェースとボールの間に砂が挟まってフェースに火花が散ったような傷が残ります。
ボールもフェースも傷つくので、ホールアウトしたときになるべくボールを濡れたタオルなどで汚れを落とすようにするのがお勧めです。

クラウン

意外と多い傷がクラウンです。
ボールの下をくぐってしまってフェースとクラウンの境に傷がついてしまいます。
特にクラウンはアドレスしたときに一番視界に入ってきますので、クラウンに傷が多いとスコアに影響します。そのため、中古ショップの査定でクラウンがあまりにも傷だらけだと査定が下がります。
クラウンとフェースの境をよくみると、たいていのクラブはフェースにかかるように塗装されていることがわかります。
テンプラするとちょうどここの塗装に当たって普通はボールの白い跡がつきます。
あまり何度もテンプラを繰り返すと塗装が欠けてきます。
練習場のボールは柔らかいので傷つきにくいですが、コースでテンプラを繰り返すとフェースとクラウンの境の塗装がギザギザに欠けてしまいます。

バックフェース

ユーティリティの場合はバックフェースというか、ヘッドの外周のことを外側と言いますが、塗装欠けすることがあります。通常の使用では傷はつきにくいですが、中古ショップでクラブを1本ずつ置くための什器を使用せずに1つのバッグに大量に入れて販売していると、クラブの出し入れでクラブ同士が当たって傷つくことがあります。ドライバーだと気にする方でもユーティリティのように下から打つクラブだとあまり気にしない方が多いようです。

シャフト

ユーティリティのシャフトは大きく2種類あります。
チップ径の太さに応じて細いのが330チップ、太いのが350チップ。
通常はやや太い350チップがささっています。
リシャフトで気をつけたいのはフェアウェイウッド用の細いシャフトをユーティリティにつけている場合です。一見気づかないですが、他のユーティリティを横に並べて比べたときにシャフトが細いことが分かると思います。
通常のシャフトと比べて折れやすくて危険ですので買わない、リシャフトしないことをお勧めします。

クラブ磨きに使用するもの

  • ガラスクリーナー
  • 歯ブラシ
  • コンパウンド
  • サンドペーパー
  • タオル

クラブ磨きに使用するもの

クラブ磨きに本当に必要なものはそんなに沢山ありません。
今日はそのうちのいくつかを紹介します。
ゴルフショップに行ったことある方はわかると思いますが、
ゴルフショップは店舗のうち売り場が9割を占めるため、ゴルフショップのバックヤードは狭い店が多いです。
限られたスペースで立ったままクラブ磨きをするため、ちょっとしたスペースがあればクラブ磨きができます。

ガラスクリーナー

まずガラスクリーナーです。
ゴルフクラブを磨くときの基本です。水洗いするとシャフトが錆びてしまうので、
ガラスクリーナーで磨いてタオルで水気を取って使います。
ポンプ式のスプレーとガスを充てんしたスプレー缶がありますが、
スプレー缶タイプの方が泡が綺麗に出て液が垂れにくいのでお勧めです。

歯ブラシ

殆どのユーティリティのフェースには溝が切ってあって、この溝をスコアラインといいます。
スコアラインには白い塗装が入っていますが、スコアラインの中に汚れがたまりやすいです。
この汚れはタオルではなかなか取れません。
そこで歯ブラシを使ってスコアラインの中の汚れを落とします。
汚れを落とすことで白いスコアラインが復活してアドレスしやすくなります。
歯ブラシは何でもいいですが固めがお勧めです。

コンパウンド

ゴルフクラブの塗装は基本的に車と同じです。
焼き付け塗装にクリアをかけた状態です。
この塗装に強力なコンパウンドを使ってしまうと表面のクリアや塗装が剥げてしまいます。
車用のコンパウンドでもいいですが、ゴルフクラブ用のコンパウンドは粒子の細かいため傷つけにくいのでお勧めです。ピカールは塗装が削れすぎてしまうので使いません。金属面でも磨いた跡が傷として残ってしまうので使いません。

スポンジ研磨シート

フェースに縦の線のような傷が入ってしまった場合は表面を少し削ることで見た目を綺麗にできます。
削りすぎてしまうと地が出てきてしまうため、目の細かい(1500以上)のスポンジ研磨シートを使うのがお勧めです。安いものだとなんか不安なので3Mのちょっといいやつ使ってます。
といっても1枚700円くらいで買えてゴルフショップのように毎日使っても3か月とか半年くらい使える耐久性があります。概要欄にリンクを貼っておくのでぜひ買ってみてください。

タオル

タオルはなんでもいいです。撮影用に新しいタオル使っていますが、
普通は同じタオル使い続けて、汚れたら洗って使いまわしています。
汚れが気になる場合はまとめて安く売ってるタオルでいいと思います。

ユーティリティの磨き方

ガラスクリーナーをヘッド全体にかけてタオルで磨きます。
ガラスクリーナーに中性洗剤が入っているため通常はこれだけで汚れが取れます。
フェースにボールの打球跡がついていればこれだけで汚れが落ちます。

フェースについた傷の修復

スポンジ研磨シートでフェース面をスコアラインと並行に研磨することで、
フェースの塗装が薄くなってしまうものの、これで傷が目立たなくなります。じゃあドライバーもやればいいじゃないかと思うかもしれませんが、ドライバーは反発係数が決まっていてメーカーは個体差を埋めるために内部にジェルを入れたりフェース中央に厚みを持たせたりして調整しています。このフェースを削ってしまうと反発係数が規定を超えてしまう恐れがあるため、ドライバーのフェースを研磨するのはお勧めしません。
ユーティリティは飛ばすクラブではないためもともとフェースが厚く作っています。多少研磨しても大丈夫です。
フェースの塗装が薄くなってしまいますのでやりすぎに注意してください。
フェースの研磨が終わったらスコアラインの中をコンパウンドを使って掃除します。
コンパウンドでスコアラインの中を掃除したら、ガラスクリーナーでコンパウンドを落とします。
コンパウンドが残っているとざらざらした粒子が表面に残って粉っぽくなるので最後にガラスクリーナーで掃除するのがお勧めです。

テンプラ跡の修復

テンプラ跡がある場合は、部分的にコンパウンドで磨きます。
この時使用するコンパウンドは目の細かいものを使用します。数百円で買えるのでゴルフクラブ専用のものを買うのがお勧めです。
タオルに爪の先くらい取って部分的に磨きます。
ユーティリティのヘッドは塗装の上にクリアあってこのクリアについたテンプラ跡なら取れます。
塗装まではいった深い傷は落とすことはできないので基本的にそのままがいいですが、
アドレスしたときに気になる場合は黒のマッキーで傷の部分だけ塗ってしまう方法があります。
塗装が治るわけではないですが、ひとまずアドレスしたときに気にならなくなります。

ヘッドカバーのこすれ

長く使っていると髪の毛程度の薄い傷が全体的についてクラウンがくすんできます。
これはヘッドカバーの出し入れでついた傷です。
使っている以上これはどうしようもありません。
これを解決する方法を紹介します。

車や自転車のコーティングスプレーを使います

自分でできるガラスコーティングのようなもので表面に薄いガラスと樹脂の被膜を貼ることで
薄い傷を消すことができます。
ハドラスコーティングが出る前からショップでは自主的に傷の多いゴルフクラブのクラウンに薄くコーティングすることで傷を目立たなくしています。
2,000円くらいで買えますのでぜひ使ってみてください。

ガラスコーティングの使い方

ガラスコーティングのスプレーとティッシュを用意します。
ガラスコーティングをクラウンに吹きかけるとすぐ乾くので、吹きかけたらすぐにティッシュで全体になじませます。

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